万博で無重力作品の世界に没入、胎内にいるような感覚体験…土佐・京大特定教授が出展

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 芸術と科学を融合させた表現を手がける京都大特定教授の土佐尚子さんが、4月13日に開幕する大阪・関西万博に、無重力空間にいるような感覚を体験できる装置を出展する。作品の世界に没入できるAR(拡張現実)の技術も活用し、新しい感覚を呼び起こす試みだ。

土佐さんの作品を集めたメタバースのイメージ(NAOKO TOSA-EXPO2025のウェブサイトから)
土佐さんの作品を集めたメタバースのイメージ(NAOKO TOSA-EXPO2025のウェブサイトから)
胎内や宇宙のような感覚を体験する装置の説明をする土佐さん(京都市左京区で)
胎内や宇宙のような感覚を体験する装置の説明をする土佐さん(京都市左京区で)

 土佐さんはこれまで、様々な色を付けた粘り気のある液体を赤ちゃんの心音などで震わせ、飛び上がる様子を超高速カメラで撮影して生け花のように表現する映像作品「サウンドオブ生け花」を手がけてきた。

 土佐さんはこうした映像を、飛行機を急降下させてつくった無重力環境で撮影。万華鏡のように特殊な鏡で囲った六角柱(1辺約70センチ、高さ2メートル)の内部に投影する装置を製作し、無重力にちなんで「ゼログラビティアート」と名付けた。

 装置内では映像や音に包まれ、胎内や宇宙にいるような感覚になるといい、心身を落ち着かせ、創造力をかき立てる効果が期待できるという。体験後は脳のデータを最新機器で測定し、アートに触れた後の脳の状態を可視化する。

 ほかにも、専用のゴーグルを着用することで、「サウンド――」をはじめとする土佐さんの代表作を仮想空間「メタバース」で楽しめるコーナーも用意する。土佐さんは「創造性に満ちた感覚を味わってほしい」と話している。

 展示には、TOPPANホールディングスや島津製作所などが協力。「フューチャーライフ万博・フューチャーライフエクスペリエンス」の会場で、会期を通じて常設される予定。

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