聴覚障害者らとアプリで筆談、道案内…話した言葉を地図に表示
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三菱電機は、13日開幕の大阪・関西万博で、聴覚障害者や訪日外国人客らの案内に役立ててもらおうと、タブレット端末向けの会話支援アプリを提供する。

同社が開発した「しゃべり描きアプリ」で、音声認識や翻訳機能を備え、指でなぞった場所に話した言葉が表示されるのが特徴だ。案内者が「パビリオンはここです」などと説明し、画面の地図上をなぞれば、そのまま表示される。聴覚障害者は、画面上に文字を書いて対応する。筆談がスムーズに進む効果が期待できる。
15か国語程度に対応。訪日客に対しても、地図上に翻訳した言葉を表示させながら道案内することができる。
日本国際博覧会協会にアプリの利用に必要な600アカウントを提供した。会場内の案内所や、複数のパビリオンで活用される。万博の閉幕後には工場や建設現場などでの利用を想定し、事業化を目指している。
開発に携わった三菱電機統合デザイン研究所の平井正人氏は「聴覚障害者や外国人の方が気軽に、万博に行って楽しんでもらうことをサポートできれば」と話していた。