大阪万博「テストラン」、入場に1時間以上待った人も…「並ばない万博」へ課題露呈
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大阪・関西万博は6日で、開幕まであと1週間となる。人工島・
リハ2日目「入場に70分」

万博協会によると、大阪メトロ中央線夢洲駅と接続する東ゲートを午前9時に開け、金属探知機16基を使って手荷物検査を実施。入場を待つ列は徐々に延び、同10時台の入場予定者が入場を完了したのは同11時30分頃になったという。
堺市堺区の男性(75)は「入場に70分かかって疲れた。本番ではどれだけ待たされるのか」と懸念した。長女と訪れた大阪府池田市の女性会社員(32)も「入場ゲートで1時間くらい待った。近くの人が『パビリオンの予約に間に合わない』と話していたのが聞こえ、改善が必要だと思った」と語った。
万博協会幹部は、入場時の手続きについて「オペレーションやゲート数を検証し、改善していく」と話した。
大阪府の吉村洋文知事は5日午後、会場で記者団に「入場をいかにスムーズにするのかは非常に重要だ。開幕日には15万人が予約している。状況によって、ゲートを早く開けることも判断の一つだろう」と語った。
この日、パビリオンは、国内館の全27館がオープンし、海外館は参加国が自前でつくる「タイプA」の全42館のうち8館が開館した。
多くのパビリオンが事前予約制を導入。受け入れ可能な人数に達し、当日の予約ができないケースがみられた。予約の必要がない場合でも、長蛇の列ができたパビリオンもあった。
森をテーマにした映像や体験を楽しめる「住友館」では午後0時半過ぎ、待ち時間が「1時間40分」を示す看板が掲げられた。
幼い子ども2人を連れて午前中に来場した大阪府大東市の会社員女性(41)は、パビリオンを一つ予約できたが、他に当日予約できる枠が午後4時しかなかったという。「夕方まで子どもたちと待つのは難しい」と困っていた。
テストランは運営上の改善点を洗い出すのが目的で6日も行われ、3日間で計約9万人を招待している。
14か国衣装 お披露目
大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲では5日、人気モデルらが出演するファッションショー「マイナビTGC 大阪・関西万博」が開かれた。大阪市出身のモデル中条あやみさん、日本政府が出展する日本館の名誉館長の俳優藤原紀香さんらが参加。石破首相も福井県鯖江市のメガネなど国産のファッションに身を包んで登場し、「みんなで頑張って万博を成功させる」と述べた。
![大阪・関西万博会場内「WASSE]で開催された東京ガールズコレクションに登場した藤原紀香さん(中央)(5日午後3時17分、大阪市此花区で)=大塚直樹撮影](:///media/2025/04/20250406-OYT1I50033-1.jpg?type=x-large)
日本館と海外13か国、国際連合のパビリオンのユニホームもお披露目された。日本館スタッフのユニホームは、濃いグレーの布に腰ひもを巻き、足袋を合わせたデザイン。海外館も、南アメリカのスリナムなど華やかな衣装が並んだ。