ETCシステム障害、16路線・96料金所に拡大…料金所はそのまま通過させ後日精算に

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記者会見で頭を下げる中日本高速道路の中井俊雄・保全企画本部長(右)ら(6日、名古屋市中区で)=尾賀聡撮影
記者会見で頭を下げる中日本高速道路の中井俊雄・保全企画本部長(右)ら(6日、名古屋市中区で)=尾賀聡撮影

 6日午前0時半頃、東名高速道路や中央道など、中日本高速道路(名古屋市)が管轄するエリアの一部の料金所で、自動料金収受システム(ETC)が利用できなくなる障害が発生した。障害は同日午後7時半時点で1都6県(東京、神奈川、静岡、山梨、愛知、岐阜、三重)の16路線、計96か所の料金所に拡大。最大約6キロの渋滞が発生し、渋滞に絡む事故も起きた。同社は5日に行ったETCシステムの改造作業が関係しているとみて、復旧を急いでいる。

ETCが利用できなくなった1都6県の高速道路
ETCが利用できなくなった1都6県の高速道路

 同社管内でのETCの大規模なトラブルは、2005年の道路公団民営化以降で初めて。6日夕、記者会見した同社の中井俊雄・保全企画本部長は「多くの皆様に大変ご迷惑をおかけした。心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 同社によると、システムの改造作業は、7月頃に予定している深夜割引の見直しに向けたもので、同社はこの作業が関係しているとみて、不具合が起きる前の状態に戻す作業を行っている。外部からサイバー攻撃を受けた形跡は確認されていないという。

システム障害の影響で、渋滞する東名高速道路下り線(6日午後0時29分、愛知県長久手市で)=尾賀聡撮影
システム障害の影響で、渋滞する東名高速道路下り線(6日午後0時29分、愛知県長久手市で)=尾賀聡撮影

 ETCが利用できなくなった料金所では、係員が一般レーンで通行料金の精算作業を行ったが、渋滞が発生。同社は渋滞解消のため、同日午後、通行料金は後日精算とし、料金所をそのまま通行できるようにする措置を取った。同社は利用者に、ホームページのQRコードを読み込み、専用ページから精算手続きを行ってほしいと呼びかけている。

 障害の影響で、ETC専用のスマートインターチェンジも一部が閉鎖された。

 国土交通省は同日、同社に早期の復旧や渋滞への対応、原因究明を指示した。

 ETCは、渋滞の緩和などを目的に01年に本格導入された。国交省によると、今年1月時点の利用率は95・3%に上る。

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