ETC障害「1分でも早く正常に戻したい」…ただ復旧見通しは「申し上げられる段階ではない」
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中日本高速道路は、ETCの障害が確認されてから約18時間を経た6日午後6時半、名古屋市内の本社で緊急記者会見を開いた。
「大変なご迷惑をおかけした」。会見の冒頭、中井俊雄・保全企画本部長はそう述べ、頭を下げて謝罪した。
障害の理由について、7月頃に導入を目指す深夜料金の割引制度の見直しに向けた、ETCシステムの改造作業が影響している可能性を挙げた。5日には、管内を走行した車の通行記録などが集まるサーバーの改造作業を行っていたという。
6日は、1都11県の339の料金所のうち、90か所以上で不具合が発生。復旧に至った料金所はなく、影響した車の台数や料金は「集計中」と説明した。

各地の料金所で渋滞が発生したため、同社は午後1時頃、ETCの解除を決定。渋滞は解消へと向かった。別の幹部は「大規模にこのような処置をすることはなかった」と戸惑いを隠さなかった。渋滞に絡む事故が発生したことを問われると、中井氏は「事故の原因は、差し控える」と責任については言及を避けた。
復旧については、「1分でも早く正常な状態に戻したい」と語った。記者から「復旧の見通しは1~2週間レベルか、数日レベルなのか」と問われると、中井氏は「申し上げられる段階ではない。状況が変わり次第、いち早く知らせる」と述べるにとどめた。