「白雪姫」大胆な脚色でディズニー初のプリンセスをアップデート
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名作アニメの実写化に取り組むディズニーがついに、世界初のカラー長編アニメーション映画にしてディズニープリンセスの元祖を実写化した。現代的な価値が加わった白雪姫は原作のイメージ通り

心優しい王と王妃の間に生まれ、王国の人々に愛されて暮らしていた白雪姫(レイチェル・ゼグラー)。だが王妃の死後、邪悪な女王(ガル・ガドット)が王を追いやり、王国は貧困に陥る。女王の召し使いとして孤独な日々を過ごす白雪姫の前に、城に忍び込んだ青年ジョナサン(アンドリュー・バーナップ)が現れる。
「美女と野獣」や「アラジン」など、これまでの実写化作品と比べ、かなり大胆に脚色されている。特にジョナサンは、よく知られた物語を根幹から揺るがす存在だ。だがだからこそ、原作が米国で公開された1937年当時から不変のテーマが強調される。真の美しさは内面に宿るということだ。
新たな価値観も打ち出している。いつかやってくる王子様を待つだけではなく、運命的な出会いに刺激を受けて世界に目を開き、自ら行動する。原作に慣れ親しんだ大人よりも、これからを生きる子どもたちのためにこそ、ディズニー最初のプリンセスをアップデートする必要があったのだろう。
ミュージカル要素が強まり、オリジナル楽曲も多数。だがやはりおなじみの「ハイ・ホー」に心が躍った。7人のこびとの愛らしさが絶品。マーク・ウェブ監督。
(読売新聞文化部 石塚恵理)
白雪姫(米) 1時間49分。TOHOシネマズ日比谷など。公開中。
読売新聞文化部の映画担当記者が、国内外の新作映画の見どころを紹介します。
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