浜松女児死傷の現場、AIで交通事故の危険性高いとされた場所…カラー舗装があり追加対策されず

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 自転車の小学生女児4人が浜松市中央区で、軽トラックにはねられ死傷した事故の発生から3月31日で、1週間となった。現場では事故で亡くなった小学2年の女児(8)を悼む人の姿がみられた。事故現場はAI(人工知能)の分析で交通事故の危険性が高いとされていた場所だったといい、市は対策強化を進める方針。

今も手を合わせる人が後を絶たない事故現場周辺(31日、浜松市中央区で)
今も手を合わせる人が後を絶たない事故現場周辺(31日、浜松市中央区で)

 事故は24日午後4時35分頃、同区舘山寺町の市道で発生。自転車に乗っていた近くの小学2年の女児が死亡、小学4年の姉(10)も頭を打ち、一時意識不明となった。ほかの小学4年の2人は軽傷を負った。

 現場周辺には多くの飲み物や花などがささげられ、この日も手を合わせる人の姿が見られた。リンゴジュースを手向けた同市の住民(18)は「あまりにかわいそうだと思った。お姉ちゃんの意識が戻ったと聞いたので、それを伝えてあげた」と話した。

 浜松市によると事故現場は、2022年から導入したAIの分析で、交通事故の危険性が高いとされた場所だった。ただ、速度抑制効果などがあるカラー舗装がされている場所だったため、追加の対策はされていなかったといい、今後は対策を強化するという。

 静岡県警は31日午前、軽傷の女児2人の立ち会いのもと、現場で実況見分を実施し、当時の状況を調べた。県警によると、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕された同区の農業の男(78)は「事故当時の記憶がない」と供述しており、県警は容疑を同致死傷に切り替えて、健康状態などを調べている。

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