巨人エース戸郷翔征、まさかの早期降板…伝統の一戦で3回3失点「自分を見失った」

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 阪神7―2巨人(セ・リーグ=4日)――阪神が13安打7得点の猛攻で連敗を3で止めた。先発・村上は7回1失点で2連勝。巨人は先発の戸郷が3回3失点で役目を果たせず、打線もつながらなかった。

変化球見極められ「反省」

3回2死2塁、大山に適時打を浴びた戸郷(左)(4日)=片岡航希撮影
3回2死2塁、大山に適時打を浴びた戸郷(左)(4日)=片岡航希撮影

 今季初の「伝統の一戦」でエースがまさかの早期降板となった。巨人の戸郷は3回7安打3失点と安定感を欠き、今季初黒星。先発して三回までに降板するのは2022年6月以来3季ぶりの屈辱だった。

 初回からつまずいた。先頭の近本に中前打を許すと、エンドラン、盗塁を絡められて、二、三塁にピンチが拡大。森下の犠飛であっさりと先行された。

 三回にも、先頭の中野が安打と盗塁で二進し、二死から大山、坂本に適時打を浴びて2失点。阪神打線に低めの変化球もしっかりと見極められ、球数は徐々にかさんだ。3回で計63球。マウンド上で首をかしげる場面もあった戸郷は、その裏の攻撃で代打を送られた。

 初めて開幕投手を務め、優勝に貢献した昨季は、五回を投げきれなかった登板は一度もなかった。相手から昨年以上に研究されていると感じたという戸郷は、「気にしないでおこうと思っても(球を)見られたりとか、色々なことがあって、打者よりも自分を見失ってしまった。そこは反省点」と振り返った。

 早すぎるとも言える判断について、杉内投手チーフコーチは「3回で(安打を)7本打たれているので。それだったらほかの投手にして試合を作ってもらうという判断もある」と話した一方で、「何か(癖などが)出ているかもしれない。映像を見てチェックしないといけない」と指摘した。

 ただ、相手から徹底的に研究を受けることは「エースの宿命」(杉内コーチ)でもある。2年連続の開幕投手を務めた大黒柱には、常に対戦相手を上回る努力が求められる。(佐野司)

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