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上野千鶴子先生に取材をした時、「中高生の親である40~50代の男性に『子どもの友達の名前を3人以上言えますか』と聞いています」とおっしゃっていました。父親は答えられないことが結構あるとのこと。子どもに関心を持ってコミュニケーションをとれているかが如実に表れる問いだなあと思いました。

今回、発言小町で「仕事か娘か」のトピを見て、これは仕事をする母親にも起こりうることで、そして母親の場合、悩みの相談相手も見つけにくいのだなと思いました。
高校生の娘2人の母親であるトピ主さん。責任ある役職に就いて忙しく、誰にも負けたくないと、育児や学校行事の参加は夫に任せきりにしていたそうです。
そして、娘のことを何も知らないと気がつき、今後は仕事をセーブして娘との時間を作るか、でもこれまでの頑張りが無駄になりそうで嫌だと思う自分もいると悩まれているようです。
ああ、私もです。私は仕事も娘もどっちも関わりたいから、そのバランスをとるのに今でもヒーヒー言っています。1年ごとにバランスを考え直したりして。
どっちかをとるのではないんですよね。娘さんの行事をスケジュールに入れ、そこは絶対仕事をしないところから始めるのはどうでしょう。そして毎日5分だけでも会話、「最近どう?」なんて聞いても「普通」としか返ってこないだろうから、まずは自分の楽しかったことを話してから相手の話を聞く。そして愛情をこれでもかと毎回伝える。
それをしたことで今までの仕事が無駄になることもないと思うのです。仕事を頑張る背中を娘さんも見ているはずで、それって娘さんがこの先働く上で一つの支えにもなる姿ですよね。娘さんとの関係はずっと続くのですから、動くなら今なんじゃないでしょうか。(エッセイスト・タレント 犬山紙子)
【紹介したトピ】
▽仕事か娘か
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