イーロン・マスク氏、数か月内にトランプ政権から離脱…大統領選勝利の原動力から政権の重荷に

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 【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は3日、「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏が数か月以内に政権を離れると明らかにした。マスク氏は閣僚や政府高官との不和が伝えられ、反発する民主党や市民の標的にもなっており、トランプ氏の「重荷」になったとの指摘が出ている。

米ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏(手前)の話を聞くマスク氏(2月11日)=ロイター
米ホワイトハウスの大統領執務室でトランプ氏(手前)の話を聞くマスク氏(2月11日)=ロイター

 「彼には経営している会社がいくつもある。できるだけ政権に長くいてほしいが、いつか去らなければならない時は来る」

 トランプ氏は3日、記者団にこう述べ、マスク氏が政権を去る時期が目前に迫っているとの認識を示した。マスク氏は「特別政府職員」の立場で、早ければ5月下旬に130日以内の任期を迎える。トランプ氏がどのような「延命措置」を図るかが注目されていたが、マスク氏はこのまま退任し、DOGEのサポート役に回る見通しとなった。

 両氏は昨年の大統領選を機に接近し、マスク氏は豊富な資金力を背景に2億6000万ドル(約381億円)以上をトランプ陣営に献金した。世界一のフォロワー数を誇るX(旧ツイッター)では、虚偽や誤解を招く表現を含めトランプ氏に有利に働く投稿を続けた。

 トランプ氏は勝利の原動力になったマスク氏を重用した。大統領就任初日に大統領令でDOGEを設け、運営を任せると、マスク氏は規制撤廃や行政組織の縮小、コスト削減を柱に掲げ、短期間で人員削減や組織の縮小を断行した。3月の米FOXニュースのインタビューで、マスク氏は5月下旬までに「1兆ドル(約146兆円)の赤字削減に必要な作業の大半を達成できると思う」と述べていた。

 一方、強引な改革や奔放な言動は政権内で対立の火種になっている。選挙を経ていないマスク氏が強大な権力を持つことには多くの市民が拒否反応を示し、各地で「反マスクデモ」が起きている。最高経営責任者(CEO)を務めるテスラの電気自動車(EV)も販売が大きく落ち込んだ。

 トランプ氏にとってマスク氏は、批判の矛先を自身に向けないための「避雷針」でもあったが、米政治専門紙ポリティコは「トランプ氏はマスク氏が『政治的な足かせ』になりつつあると判断し、退任させることを決断した」と分析した。

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