倒壊したアパート前に立ち続け「遺体でもいい、もう一度妹に会いたい」…5日目の救助活動続く

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 【バンコク=佐藤友紀】ミャンマーで3月28日に発生した地震で、震源に近い第2の都市マンダレーでは、倒壊した建物で懸命な救助活動が続いている。

 現地に入った読売通信員によると、倒壊したマンダレー中心部の11階建て大型アパート「スカイビラ」前には、地震発生から5日目に入った1日も多くの市民が詰めかけ、救助隊による捜索を不安そうな表情で見つめていた。このアパートには、地震発災後に連絡が取れていない日本人1人が住んでいたとみられる。

1日、ミャンマー中部マンダレーで、地震で倒壊したアパート前で救助隊の活動を見守る人々=読売通信員撮影
1日、ミャンマー中部マンダレーで、地震で倒壊したアパート前で救助隊の活動を見守る人々=読売通信員撮影

 妹ががれきの中に取り残されているというアイ・アイ・チョーさん(40)は、地震発生以降、早朝から深夜までずっと現場に立って妹の救出を待ち続けているといい、「もう生きていないかもしれないが、遺体でもいいからもう一度妹に会いたい」と泣き崩れた。倒壊現場では、夫の遺体が見つかり泣き叫ぶ女性の姿もあった。

 救助された人たちは、屋外に設けられた簡易ベッドなどで治療を受けている。アパートの中から3月31日に救出された女性(18)は、恐怖体験に終始うつむきながら涙を流し続けた。ミャンマーは4月に暑季を迎え、マンダレーでも日中は40度近くになり、救助や治療の妨げになっている。

 国軍によると、3月31日現在、地震による死者は2056人、負傷者は3900人以上に上っているが、被害の全容は不明で、死傷者は今後も増えることが予想されている。

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