トランプ大統領、USスチール買収計画で新たな審査命じる…「安全保障リスクを説明した勧告」提出求める
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【ワシントン=田中宏幸】米国のトランプ大統領は7日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡り、対米外国投資委員会(CFIUS)による新たな審査を命じた。「買収案件についてさらなる措置が適切かどうか判断するのに役立てるため」としている。米ホワイトハウスが発表した。

発表によると、トランプ氏はCFIUSに対し、45日以内に、両社の提案が国家安全保障上のリスクを軽減するのに十分かどうかを説明した勧告を提出するよう命じた。
日鉄によるUSスチールの買収計画は今年1月、バイデン前大統領が安全保障上の懸念を理由に禁止命令を出した。両社は命令を無効とし、法的義務を満たす審査を改めて行うよう求めた訴訟を起こしている。
USスチールの株価は発表を受けて、一時15%程度上昇した。