「予定あるのに予定入れるな」怒る友人にモヤモヤするのはおかしい？

友人と会う約束をしていたけれど、急用が入ってしまい、予定を変更せざるを得なくなった――。そんな経験は誰でもあるはず。多くの場合、あらためて友人とスケジュールを調整することになりますが、考えが合わず、モヤモヤした思いを抱えてしまうケースもあるようです。読売新聞が運営するユーザー投稿サイト「発言小町」には、「『会う日に他の予定を入れて欲しくない』と言う友人」と題する女性からの投稿が寄せられました。

「時間・場所を変更するなら日にちを変更して」

投稿したのは、30代女性の「みなみ」さんです。先日、長年付き合いのある友人と、週末にランチをする約束を取りつけました。しかし数日前になって、その約束の日に、子どもを病院に連れて行かなければいけなくなったのです。そのためトピ主さんは、友人に事情を話し、「ランチの時間と場所を変更してほしい」と伝えました。

ところが、友人からは「会う約束をした日に他の予定を入れてほしくない。それなら、ランチをする日にちを変更したい」と返ってきました。トピ主さんは独身時代にも、友人とスケジュールを再調整する際、同じようなことを言われた経験があるといい、「その時は、モヤモヤしたまま（日にちの変更を）受け入れた」と打ち明けます。友人の考えに納得のいかないトピ主さんは、発言小町に「友人の主張、理解できますか？」と問いかけました。

このトピには150件以上のレス（反響）があり、2200以上のビックリマークが押されました。

「時間と場所を変更してほしい」と友人に伝えたトピ主さんに、落ち度はないと主張するのは「カプチーノ」さん。「子どもの通院を優先すべき。トピ主さんはきちんと説明しているのに、子どもをいたわりもしない、そんな心の狭い人は私の友人にはいません」と、言い切ります。「あ。」さんも、「相手から時間を変更してくれと頼まれたなら、私はそのとおりにしますよ」と、トピ主さんの立場に寄り添います。

また、「疎遠になりたい」さんは、「別の予定が入ろうが、先約に影響がないならいいんです」と強調し、「うわー」さんも、「ランチの約束をして、ディナーに別の人と約束をするなら何の問題もない」と、きっぱり。「トピ主さんが別の予定を入れるのなら、日にちを変更したい」と要求した友人に、異議を唱えました。

「夜は別の友達と約束している」

これに対して、トピ主さんの友人に共感するのは、「久我重明」さんです。「後付けの予定のために変更されるのはモヤッとしますね。（ランチは）30分でも時間がずれると、店の混み具合も違ってくるので」とコメント。「ほぼ専業主婦」さんも、「病院は予約をしていても、時間通りにはなかなか終わりません。その日は子どもに付き添い、友人には別日を提案してもよかったと思います」と、トピ主さんをたしなめました。

「かなこ」さんは、「ランチをしていて、『夜は別の友達と約束しているから（午後）3時くらいまで』と言われたことがあり、夕食まで一緒に遊ぶと決めていたわけじゃないと思いつつも、『なんだかな』と思ったことはあります」と打ち明け、トピ主さんの友人を思いやります。「れいまま」さんも、「先約を優先し、なるべくその日に別の予定を入れないようにするのは、暗黙の了解というか、当然のマナーとして大人は認識しているものだと思います」と、コメントしました。

ランチの時間や場所を変更することで、お目当ての店に入れなくなるなど、当初の予定通りにいかなくなることもあり得ます。また、約束の前に、診療など終了時間が見えない予定を入れれば、約束の時間に遅れてしまう可能性もあるでしょう。

自分の都合で相手に変更を持ちかける時には、こうしたことを説明したうえ、約束の時間を変更してもらうか、日にちを変更して仕切り直しをするか、よく相談して決めるのがいいのかもしれません。「予定のある日に別の予定を入れても構わない」と考える人も、「別の予定は入れるべきではない」と考える人も、お互いの事情を理解し、歩み寄りながら、双方が納得のいくスケジュールを決められるといいですね。

（読売新聞メディア局　長縄　由実）

【紹介したトピ】
▽「会う日に他の予定を入れて欲しくない」と言う友人